第7章「入出力」では、Pythonにおけるデータの入出力方法について説明します。入出力は、プログラムが外部と情報をやり取りするための重要な部分です。
1. 標準入出力
1.1 標準出力
- 説明: データをコンソールに表示するために使用します。
- 使用例:
print("こんにちは、世界!")
1.2 標準入力
- 説明: ユーザーからの入力を受け取るために使用します。
- 使用例:
name = input("あなたの名前は何ですか? ")
print(f"こんにちは、{name}さん!")
2. ファイル入出力
2.1 ファイルの書き込み
- 説明: データをファイルに保存するために使用します。
ステートメント 関数("ファイル名","モード") as 参照:
参照.メソッド("引数 改行")
参照.メソッド("引数")
- 使用例:
with open("output.txt", "w") as file:
file.write("これはテストです。\n")
file.write("ファイルに書き込まれました。")
2.2 ファイルの読み込み
- 説明: ファイルからデータを読み取るために使用します。
ステートメント 関数("ファイル名","モード") as 参照:
変数 = 参照.メソッド()
print(変数)
- 使用例:
with open("output.txt", "r") as file:
content = file.read()
print(content)
2.3 ファイルの追記
- 説明: 既存のファイルにデータを追加するために使用します。
- 使用例:
with open("output.txt", "a") as file:
file.write("\n新しい行を追加しました。")
3. CSVファイルの入出力
3.1 CSVファイルの書き込み
- 説明: CSV形式でデータを保存するために使用します。
- 使用例:
import csv
data = [["名前", "年齢"], ["太郎", 20], ["花子", 22]]
with open("data.csv", "w", newline='') as file:
writer = csv.writer(file)
writer.writerows(data)
3.2 CSVファイルの読み込み
- 説明: CSV形式のデータを読み取るために使用します。
- 使用例:
import csv
with open("data.csv", "r") as file:
reader = csv.reader(file)
for row in reader:
print(row)
4. JSONファイルの入出力
4.1 JSONファイルの書き込み
- 説明: JSON形式でデータを保存するために使用します。
- 使用例:
import json
data = {"名前": "太郎", "年齢": 20}
with open("data.json", "w") as file:
json.dump(data, file)
4.2 JSONファイルの読み込み
- 説明: JSON形式のデータを読み取るために使用します。
- 使用例:
import json
with open("data.json", "r") as file:
data = json.load(file)
print(data)
5. エラーハンドリング
- 説明: 入出力操作中にエラーが発生する可能性があるため、適切にエラーハンドリングを行うことが重要です。
- 使用例:
try:
with open("non_existent_file.txt", "r") as file:
content = file.read()
except FileNotFoundError:
print("ファイルが見つかりません。")
まとめ
- 標準出力:
print()
を使用してコンソールに表示。 - 標準入力:
input()
を使用してユーザーからの入力を受け取る。 - ファイル入出力:
open()
を使用してファイルの読み書き。 - CSVファイル:
csv
モジュールを使用してCSV形式のデータを扱う。 - JSONファイル:
json
モジュールを使用してJSON形式のデータを扱う。 - エラーハンドリング:
try
とexcept
を使用してエラーを処理。
これらの入出力の技術を理解することで、データの管理やユーザーとのインタラクションが効率的に行えるようになります。
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